がんが治るのは
その人が恐れを手放した時です。

劇的ながんの寛解を経験した人
そして、たとえ途中で治療にもどっても
長期間うまく寛解状態を保っている人たちは
『不確かな状況』と上手につきあえる人なのです。

ケリーターナー
がんが自然に治る生き方 より抜粋

 

先日の神戸森林植物園
こういう景色が大好きです

がんと恐れ

このテーマについて書くことを
長い間、躊躇していました。

というのも・・・

*がんになったこと
*痛みに苦しむこと
*死ぬかもしれないこと

それを【恐れない】なんて
不可能だよな・・という想いが
私の中によぎるからです。

 

でも・・・よく考えてみたら・・

セラピストとして少しでも
恐れのない時間を作り出す
お手伝いはできるかもしれない

そんな想いから、
今日の記事をお届けいたします。

 

むくげのつぼみ森林植物園にて

 

恐れは治癒を遅らせる

たとえばこちらの本には
こんな文章があります。

不思議としかいいようのない経過で治癒した
進行がんの症例を検討すると
そこには1つの前提条件が見えてきます。

いずれの症例でも患者さんは
がんに対する恐怖心をもっていなかった
ということです。

そして、治癒した経過は、
すべて自然な成り行きの中で起こったこと
でした。決して治そうと意図してそうなった
のではありませんでした。

 

またこんな文章もあります。

恐怖心や不安があっても
早期がんであれば、医学的治療だけで
治癒させることは可能ですが、

進行がんとなると、これはもう別もの。
医者の思うようには治ってくれません。

患者さんのがんに対する恐怖心が
治癒を妨げるのです。

では、もしがんになったら、
どうしたらいいのでしょう。

誤解を恐れずに言えば、
『まずはあきらめよう』
『治そう、助かろうと考え、もがくのは
やめよう』ということです。

 

うーーーん。
これ、とても難しい

 

一見すると

もう助からないから諦めて
残された人生を有意義に生きてください。

とも取れます。

でも・・・この本の著者は、
そういうことを言いたいのではない
と思うのです。

 

がんが自然に治る生き方にも
こんな一説があります。

抵抗をやめることです。
物理的な身体と、感情の身体と、魂の身体。
この3つのバランスを取り戻すために
恐れること自体をやめるのです。

 

愛と恐れは対で語られます。
私たちは真実でないことを真実として
思い込んで恐れたりします。


しかし、それよりも深刻なのは

恐れることによって、自分がいまもっている
力まで忘れてしまうことです。


わたしたちは

生きる力を自分の中に備えています。
だから、わたしは患者にこう言います。


恐れることをやめなさい。

安らかに死に、おだやかに生きるために。

治癒する可能性が高くなるのは
身体のバランスがとれてきたときです。


でも恐れを心に抱いていると

エネルギーの場全体が
–微細なエネルギーの場も免疫システムも—
閉ざされてしまうのです。

 

そう・・・
そうなんですよね。

神経系的にもよく知られていることです。

 

恐れがあると
闘うか、逃げるかで知られる
交感神経系が活性化します。

身体は緊張し呼吸は浅くなり
血流も悪くなります。

 

逆に安心を感じている時
腹側迷走神経系が働いています。

この 腹側迷走神経系 は
『健康』『成長』『回復』
支持している神経系回路なのです。

 

 

恐れを避けるのは逆効果

で・・・ここで難しいのは

恐れを避けること と
安心感を感じること が

似て非なるものだ・・・
ということです。

 

どういうことかというと・・・

がんを作る心、治す心から
引用しますね。

がんに対する恐怖心は
助からないかもしれないと思う
不安ばかりではありません。

がんに負けない、
頑張ろうと思う気持ちも、裏を返せば
がんに対する恐怖心なのです。

 

さて・・・こうなってくると

ちんぷんかんぷん
             ・・・になりませんか?

 

切り株にキノコ

 

私なりに頑張って解説してみますね。

ここで書かれている

がんに負けない!頑張ろう!

と思う気持ち ですが・・

 

さっき書いた
闘うか、逃げるか交感神経系が
活性化している時だと思うのです。

しかも、逃げる方ではなく
闘う方に走っている状態のことを
書かれているのだと思います。

 

不安を避けるための『負けない』
恐れから逃げるための『頑張ろう』は
結局恐れだよ。ということです。

 

 

で・・・
ここで豆知識として
皆さんにお伝えしたいことがあります。

それは・・・
神経に関する大事な豆知識です。

 

皆さん
交感神経副交感神経
って名前は聞いたことありますよね。

副交感神経の中でも
腹側迷走神経系
(ふくそくめいそうしんけい)
というものがあります。

 

闘うか、逃げるかの交感神経と
安心とリラックスの腹側迷走神経
この2つの神経系は
シーソーみたいな関係
になっているんです。

 

交換神経が活性化していると
腹側迷走神経系は静かになっていて

逆に、腹側迷走神経系が働いていると
交感神経は静かになります。

 

 

腹側迷走神経系が働いている時って
身体は温かく、安心感があり
呼吸も深くゆったりしています。

そして身体は
『健康』『成長』『回復』
モードに入るのです。

 

この状態で感じる

よし、頑張ろう

って気持ちは

さっきの

がんに負けない!頑張ろう!

とは

言葉は似てるけど
全く違う状態なんですよね。

 

セラピストがお勧めする
恐れとの付き合い方

ここまで内容をまとめると・・

恐れを手放した方がいい
というメッセージの本当の意味は・・

交換神経が活性化している
闘うか逃げるかの状態から

腹側迷走神経系の
『健康』『成長』『回復』モード
へと身体を移行させてあげましょう。

ということ

 

こんな風に理解すると
恐れを手放すの意味を、より具体的に
感じられるのではないでしょうか?

 

大好きな木についてたほわほわの苔

 

で・・・

具体的にどうしたらいいの?

ですよね。

おすすめの方法がいくつかあります。

身体に働きかけること
効果が高いと思います

 

1つめ
積極的にリラックスすること

深呼吸したり、歌を歌ったり、
ヨガやストレッチも良いと思います。

深い呼吸や、
ゆったりした動きをすることで
身体は落ち着きを取り戻し
徐々に腹側迷走神経優位になっていきます。

 

2つめ
身体をギューっと緊張させてから
一気に脱力すること

あえて激しめの運動を短時間するのも
いいかもしれません。

強い緊張の後、身体は自動的に緩みます。

1つ目の方法では無理~って方は
こちらの方が簡単かもしれません。

 

3つめ
マインドフルネス

難しい方はセッションを使って欲しいです。

人の脳は共鳴を起こします。
セラピストと一緒に、ゆったり
マインドフルネスすることで、
あなたの神経系も落ち着いてきます。

この状態を何度か繰り返していくと
神経系は落ち着いた状態を学習します。
すると徐々に腹側迷走神経優位の時間が
増えてくると思います。

 

4つ目
恐れと向き合う

恐怖の渦に巻き込まれがちな方って
過去の体験がトラウマになっている
可能性もあると思います。

そんな時はセラピーで、
過去の傷を癒すことが助けになります。
過去の痛みから解放されることで
恐怖がなくなると良いですよね。

 

また、
マインドフルネスでセラピストとともに
優しく 恐れに向き合う練習
繰り返すことも有効です。

 

【恐れに向き合う練習】をすることで
あなたのレジリエンスが高まります
『不確かな状況』と上手につきあえる力が
育まれるんです。

 

以上セラピストのおすすめの方法を
ご紹介しました。

がんに対する恐怖心は治癒を妨げます。

大事なことは
腹側迷走神経系を働かせてあげて
身体を『健康』『成長』『回復』モードに
入れてあげること。

良かったら
あなたも取り入れてみてくださいね

 

今日の記事が、少しでも
あなたのお役に立つものであれば
嬉しいです!

今日も最後まで読んで下さって
ありがとうございました

 

美しいむくげの花
森林植物園にて みとれました。

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