私はあなたの
理性を超えた真実に触れたい。
なぜなら
奇跡は冷たい知性からは
起こらないから・・・
あなたが本当の自分自身を見出すことが
奇跡に通じ、心の命じるままにすすむのが
真のあなたの人生なのだ。
バーニー・シーゲル
庭のマルバストラムというお花です
今日も
バーニー・シーゲル著
奇跡的治癒とはなにか
を読んで
感じたことを書いてみたいと思います。
バーニー・シーゲルさんはこんな方です。
1962年から外科医として勤務。
イェール大学医学部で助教授を務める。
1978年、絵や夢や感情という
“心”の要素を取り入れた治療グループ
「ECaP(Exceptional Cancer Patients
=例外的がん患者たち)」を設立。
バーニー・シーゲルさんは、
EcaPの活動を通じて
3種類の患者がいることに
気づいたそうです。
3種類の患者
バーニーさん曰く
3種類の患者とはこんな感じ。
- 意識するしないにかかわらず
死を願望している患者(15~20%) - 多数派の患者・・・オーディションを
受ける俳優に似ている(60~70%) - 例外的患者たち(15~20%)
あなたは
どのグループにいると思いますか?
こういう分類って
きっちり線引きされるわけじゃなく
グラデーションになっていて
(A)よりの(B) とか
(C)よりの(B) とか
あるかもしれませんね。
例外的患者とは
3種類の患者のうち例外的患者とは
扱いにくくて協力的でない反面
もっとも回復する可能性が
高い患者
とのことです。
本の中の例ですが
心理学者のレナード・デロガティスは
転移性乳がんの35人の女性を
調べた結果
長期の生存者は
医師からみて、患者と医師の関係が
うまくいっていなかったことを発見した。
この患者たちは
(性格的には従順ではなく)
次から次へと質問し、感情をぶちまける
ようなタイプだった。
こんな風に書いたら
医師に反抗すれば
がんが良くなるということ?
と短絡的に捉えられるかもしれませんが
・・・それはちょっと違う・・・
と思うんだよね、私は。
だって
恐怖心やトラウマから
病院での治療を拒み
残念ながら悪化するケースもあるものね。
ここでいう
扱いにくい とか
感情をぶちまける というのは
【自分を失っていない】
【自分を諦めていない】
【自分の人生に主体性を持っている】
ということなのだと思います。
本に載っていた他の例では
国立がん研究所の心理学者
サンドラ・レビによると
重症の乳がん患者のうち
抑うつ、苦悩、敵意などの感情を
強く出す患者の方が
うつ状態を見せない患者よりも
長生きする(T細胞の量が多い)
とか
キース・ペティンゲルら(ロンドン)の
研究によると
がんの宣告に「ストイックな対応」をして
無力感、絶望感をもった患者と
「ファイトを燃やして」
がんに立ち向かった患者とでは、
10年生存率は 22対75という結果だった
などなど。
これを読んで
あなたはどう感じますか?
私はですね・・・
心の影響って結構大きいよね・・
と思います。
ちなみに私は
3種類の患者の分類でいうと
(C)よりの(B)だな・・。
あ・・・でも、がんになった当時は
(A)要素が結構強かったかもしれない。
子どもの頃は
『いつ死んでもいい』なんて思っていたし
疲れて絶望していましたから。
あなたは
例外的患者になれるか?
私は例外的患者になれますか?
という質問に対して
バーニー・シーゲルさんが
簡単な診断法を書いてくれています。
それは・・・
『あなたは
100歳まで生きたいですか?』
と、自分に問うこと。
EcaPの基準によると
「そうですね・・・
健康だという保証さえあれば」
みたいなよくある答えじゃなく
(『もしも』『それでも』『でも』を言わず)
即座に心底から
『ハイ』と言えたら
あなたはきっと例外的患者になれる。
だそうです。
さて、あなたはどうでしょうか?
病気を悪化させる絶望感
3種類の患者の分類で、あなたは
死を願望している患者なんて
いるのか?
と思われるかもしれません。
私は【いるなぁ・・】と感じています。
この本にも
2人の例が載っていましたよ。
【例1】
認知症で年老いた父をみて
長生きしていても仕方がないと語った患者
(この方とバーニーは腹を割って話をし
結果、元気に生きられたそうです)
【例2】
ひどく落ち込んでいた
精神疾患の患者さんで、
ニコニコ顔でやってきて
『がんになったから、私はもう
精神科に来なくてよい』と言った患者
私もね、クライアントさんの
深い内面に寄り添わせていただいて
感じる時があります。
たとえば・・
*献身的な犠牲者の役割を全うして
生きぬきたい(それが美しい生き方)
*苦しみのない平穏で美しい世界に
憧れている(まるで死後の世界)
そんなニュアンスを感じた時私は
この方は深い内面で
死(卒業)を望んでおられるのだな・・・
と感じてしまったことがあります。
この感覚があまりにも強いと
セラピストとして為す術がないように感じ
正直に悩む時もあります。
私がその方の人生の
責任を負うことはできないし
そう思うのも違うんですけどね
多数派の患者
多くの方は
上に書いたような極端な感じではなく
中間にいると思います。
私たちはみんな
『生きたい』と『死を望む』
の グラデーションのどこか
にいるのだと思います。
【生きたい】とは
自分の命や
自分の人生や
人とのつながりの中に
愛をしっかり感じているからこそ
生きたいと感じるのだと思います。
【死を望む】のは
苦しみや生き辛さから逃れて
楽になりたい・・・
という究極の願い かな。
ここで 私が思うのは・・
あなたに【死んでもいい】と思わせる
苦しみ や生き辛さの原因が
幼少期からのトラウマや
間違った信念に起因しているのなら・・
諦める必要はないなって思います
苦しみや生き辛さから
逃れて楽になるために
【死という究極の解決法】ではなく
もっと他に道があるからです。
どうせ【生きる】なら
死ぬまで楽しんで生きなきゃ損です。
人は死ぬまで成長できる
のですから
今日は
バーニー・シーゲル著
奇跡的治癒とはなにか から
3種類の患者について
感じることを書いてみました。
あなたは
どのような感想を持たれたでしょうか?
それでは
今日もありがとうございました
アオイの花
すくっと立っていて清々しい
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