今回は、がん治療中の心の葛藤と
「感謝の難しさ」について
前編/後編にわけて お届けします。

前編では
「ありがとう」が言えない自分を
責めてしまうあなたへ
同じような体験をした私からの
小さなメッセージを綴りました。

がんの治療中、こんな気持ち
になったことはありませんか?

「家族が毎日看病してくれるのに、
感謝どころかイライラしてしまう」

「看護師さんの優しさに心が温まるけど
『ありがとう』がどうしても出てこない

「周囲の励ましがプレッシャーになって
素直に受け入れられない」

 

私も、乳がんの治療をしていたとき
同じような気持ちになりました。

実母と夫と3人で暮らしていた家で
化学療法が始まり、髪が抜け落ちた日。

鏡に映る自分より
そばで母がうろたえて泣いている姿に
胸がざわつきました。

「患者は私なのに、なんで母が泣いてるの?」
そんな思いが頭をよぎり
母の涙を慰める余裕はありませんでした。

 

 

母は私のことを心配しすぎて
突発性難聴になってしまったこともありました。

その姿を見ると、つらさや不安を
母に話すのは難しいなと感じて
自分の気持ちをぐっと飲み込んだものです。

 

母は毎日の食事や体調を気にかけてくれて
「これ食べて」と果物を
買ってきてくれたりしたけれど
「心からのありがとう」を伝えたことは
ほとんどなかったかもしれません。

治療のしんどさや
「このままどうなるんだろう」という不安で、
心がいっぱいいっぱいだったのだと思います。

 

あなただけじゃない!
他の人の声

SNSやブログ、オンラインのコミュニティでも
同じように悩む方の声がたくさん聞かれます。

「副作用で体が鉛のように重くて
横になるのが精一杯。
『大丈夫?』と聞かれても
『ありがとう』より『そっとしておいて』
と思ってしまう。薄情かな…」

「家族が献身的に看病してくれる。
感謝している気持ちはあるのに
つい当たってしまう自分がいる。
後で激しく自己嫌悪…」

「友達からの励ましLINEに
『ありがとう』って返す元気もない。
既読スルーしちゃうけど、嫌われたくない…

「みんなに迷惑かけてるのに
弱音を吐きたくないから
平気なフリをしてしまう。
感謝の気持ちも、素直に表現できない

「『感謝しなきゃ』って
頭では分かってるんです。
でも、心が追い付かない
自分がダメな人間みたいで辛い

どうでしょうか?
もしかしたら、あなたの気持ちに
近い声もあったかもしれません。

健康なときなら当たり前にできた
「ありがとう」や相手への気遣いが
病と向き合っている最中は、
ひどく難しくなることがあります。

でも、それは
あなたの心が冷たいからでも

努力不足だからでもありません。

あなたの「心のキャパシティ」
感謝まで回らないほど、
今、生きることや病気と向き合うことで
いっぱいいっぱいだからです。

 

 

なぜ「ありがとう」が難しいのか?

がん治療中は、痛みや吐き気、倦怠感
将来への不安が心を埋め尽くします。

抗がん剤の副作用で体が重い日や、
「このまま死ぬのかな」という恐怖が
頭をよぎる夜

心のスペースはほとんど
「生き延びること」で占められています。

そんなとき、誰かの優しさを受け取ったり、
「ありがとう」を感じたりする余裕が
ただないだけなんです。

 

Amebaブログで
ある方がこう綴っていました。

「家族に甘えてばかりで、
感謝より罪悪感が強い。
自分なんかいなくなればいいのに」

この言葉に、胸が締め付けられました。

 

感謝したい気持ちはあるのに
罪悪感や自己嫌悪が先に立つ。

それは、あなたが「わがまま」なのではなく、
心が精一杯頑張っている証拠なんです。

 

感謝できないと感じるとき、
それは心が
「今は自分のことを守るので精一杯」
とサインを送っているだけ。

 

治療中のあなたは
毎日の小さな頑張りを積み重ねています。

病院の待合室での長い時間
副作用に耐える夜
不安と向き合う瞬間。

それだけで
十分すぎるほど頑張っているんです。

 

 

前編のまとめ:
そんな自分に優しくしてあげよう

「ありがとう」が言えないのは、
がん治療中の心の自然な反応です。

あなたの心は
生きるために全力を尽くしていて、
感謝のスペースが
今は少し狭くなっているだけ。

そんな自分を
「冷たい」「ダメだ」と責める前に、
「よく頑張ってるね」
そっと声をかけてあげてください

あなたはひとりじゃありません。
同じように感じている人がたくさんいます。
だからこそ、まずは自分に優しくすること
から始めてみませんか?

後編の記事では、
なぜ「ありがとう」が言えないのか、
その背景にある愛着のパターン
感情との向き合い方についてお話しします。

「つい冷たくなってしまう」
「大切にされると罪悪感が湧く」
そんな反応の奥にある「心のクセ」に
やさしく目を向けてみませんか?
次回もどうぞお楽しみに

最後まで読んで下さりありがとうございました


植えぱなっしなのに
今年も咲いてくれた

ラナンキュラス・ラックス

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