がんと闘ってはいけない
と言うけれど・・
あなたは
がんと闘ってはいけない
と聞いたことありませんか?
で・・・そう聞いて、どう感じますか?
私はもともと、
闘うことは苦手なタイプです。
自分のがんにすら名前をつけて
話しかけていたくらいですから
【がんと闘ってはいけない】
という意見に違和感はありませんでした。
でも・・・
がんのせいで、
人生計画が狂った。
がんのせいで、
楽しみが奪われた。
がんのせいで、
家族に亀裂が入った。
がんのせいで、
命がなくなるかもしれない。
こんな想いの中で
がんと闘いたくなる気持ちが
湧いてくるのは自然なことで・・
それなのに
【がんと闘ってはいけない】 なんて
簡単には言えないですよね。
クライアントさんと
関わらせていただいていても
ここは深い部分だなと感じています。
がんとどう向き合っていくのか?
闘うのか?
受け入れるのか?
それ以外の道も・・・?
あるのかもしれません。
今日はここをテーマに
書いてみたいと思います。
人それぞれに治り方がある
がんにまつわる色々な書籍を読む中で
私にとって、印象に残っている
エピソードが2つあります。
両極端な2つのエピソード
なのですが
でもどちらも
治癒不能と言われた がんが
消失した驚くべきお話です。
エピソードの1つ目は
がんを『病んだ子供』だと思って
がんに愛を送った 寺山心一翁さんのこと
こちらは文字通り、がんを受け入れ、
がんと闘うことなく
治癒にむかったケースです。
私がこの驚くべき話を知ったのは
ケリー・ターナーさんの
『がんが自然に治る生き方』でした。
『がんが自然に治る生き方』では
寺山心一翁さん(シン)のエピソードが
20ページにもわたって紹介されています。
また、
ご本人が書かれた本もあります。
ここでは詳しく書けないので
興味があれば是非読んでみてください。
そして、これと対極的な
もう1つのエピソードがあります。
どこで読んだのか・・?
探しても見つけられないのですが
男の子のがんのケースです。
たしか、白血病だったような・・・
はっきりと覚えてなくてすみません。
このケースは、
シンさんのエピソードとは反対に
がんと闘ったケース。
イメージ療法(アートセラピー)で
がんをインベーダーに見立てて
ミサイルを打つ絵を何枚も
描き続けていた結果・・
ある日、絵の中に敵がいなくなり
がんも消失したんですよね。
この2つの両極端なお話を知って
私が感じたのは
治り方って
人それぞれなんだな!
ということ。
がんと闘わずに治る人もいるし
がんと闘って治る人もいる。
ただ、どちらも
共通していることが
あると感じています。
それは・・・
深い自分の内面に
繋がっていたこと。
深い内面の部分から発露して
そこから治癒に関わる行動をした
ということだと思うんです。
要するに・・・
何と闘っているのか?
さっき書いた男の子のケースで
ミサイルでがんを打ち続けた
エピソードなのですが
私はなんとなく
この男の子が闘っていたのは
【がん細胞】そのものではない
のではないか?と感じています。
【がん細胞】ではなくて
自分の内面の何か
(弱さ?もしくは恐怖?)
と闘ってたのではないかな?と感じました。
おそらく
男の子が成長していく過程で
乗り越えなくてはならない
プロセスがあって
それが
がんをミサイルで打つという行為に
シンボライズされて
重なっていたのではないかしら?
私は箱庭セラピーも
やらせていただくんですが
箱庭の学びの過程で
こんなエピソードを聞いたことがあります。
それは・・・
症状が癒えていくまでの過程で
クライアントさんが置く箱庭の中で
闘いが起こることがよくあると・・・
箱庭の あっち と こっち で
ドンパチが起こるんです。
たとえば、怪獣同士の戦いや
大砲やら戦車やら、化け物が登場して
ドーーン とか バーーン とかやるんです。
それが何回も何回も繰り返されて・・
それが、ある時点になると
箱庭は曼荼羅のような
シンメトリーな配置に
変わっていくことがある。
そうした頃に症状が消えていき
治療の終結のサインになる。
そんなお話を聴いたことがあります。
興味深いパラドックス
私が学びを深めている
ハコミセラピーの本に
こんな一節が紹介されています。
私自身をあるがままに
受け入れたときに
私はかわることができる
カール・ロジャーズ
闘って
何かを排除するということは
自分自身を排除することです。
闘って
何かと取り組むことは
自分自身を統合させることに繋がります。
がんと闘うのがいけない とか
がんを受け入れなきゃいけない とか
多分それ自身が
本質じゃないんですよね。
がんと闘うにしても
がんを受け入れるにしても
シンさんのように、がんに愛を送るにしても
あるがままの自分に繋がって
本質的な部分からの行動であるなら
それは癒しの大切なプロセスに
なるんじゃないかと思います。
今日も最後まで読んで下さって
ありがとうございました
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