前回の記事では
加藤陵佑先生の
抗がん剤治療を受ける時に読む本を
紹介しました。
抗がん剤を始めるときや
その最中の困りごとへの対処などが
詳しく書かれている本でしたね。
で・・・・
今回お届けするのは
抗がん剤の【やめどき】に関する本です。
抗がん剤治療を勧められたら・・
あなたはどう感じるでしょうか?
あるいは・・
どう感じたでしょうか?
抗がん剤治療を勧められて
ものすごく悩んだり、拒否される方ってね
クスリでボロボロになるイメージが
強いのかなという印象があります。
私自身も抗がん剤経験者で
(乳がんの術後補助療法)
楽ではなかったので
その気持ちはすごくわかります!!
でも、抗がん剤治療を勧められて
また、抗がん剤治療の継続について
どうしたらいいかわからなくて
困っている。
そんな方に・・・
今日紹介する本は役にたつと思いました。
すごく具体的に
イメージをしながら考えたり
自分ならどうするだろうと
予行練習をさせてくれる本だからです。
抗がん剤 10の「やめどき」
この本は2013年の本です。
58歳の鈴木信夫さんという
架空の患者が胃がんに罹患し
最期を迎えるまでの流れが
ドラマ仕立てで描かれています。
診察室での会話や
奥様や子供さんまで登場するので
臨場感があるんですよね。
(一応、関西が舞台です)
胃がんで最期は亡くなられるケース
なので、すべてのがん体験者さんに
マッチするわけではないですが
でも読むことで、貴重な疑似体験を
させてもらえる感覚があります。
また、【知ることが怖い】
という方もおられますが
【知ることで安心する】という面も
あるのかなと私は感じています
本のカバーには
サブタイルとしてこんな文章があります。
あなたの治療、
延命ですか? 縮命ですか?
そしてもう1つこんな文章も
人生“引き際”が一番難しいと言われる。
スポーツ選手、企業経営者、
政治家などが好例だ。
恋愛や不倫だって、そうかもしれない。
株やギャンブルも同様だ。
抗がん剤治療も引き際が一番難しい。
しかし、
この“引き際”を間違えなければ、
さいごまで自分らしく生きられて
好きなものを食べられるのが
“がん”という病である。
実はね、わたくしごとですが
80歳を超える私の実母が
乳がんを再発してしまって
いま分子標的薬のお薬を飲んでいます。
いわゆる “抗がん剤”よりも
副作用は軽いと言われていますが
それでも、吐き気や下痢があり
食欲もあまりなくて、とても辛そうです。
食べることが大好きな高齢の母
このままクスリを続けると
生きる喜びがなくなっちゃうよね。
そんな母を身近に感じながら
この本を読んだのですが・・
読んで良かったです。
気楽さが増えて
足元がしっかりした感じがあります。
目次をざーっと書いておきます。
第一章
町医者が見た あるがん患者の物語
2011年 2月
「がん宣告」
2011年 春
「がん手術より、生還」
2011年 夏から秋
「副作用への戸惑い」
2011年 秋から冬
「弱っている身体に
より強い抗がん剤の是非」
2012年 芽吹き
「再発-家族の演技、本人の葛藤」
2012年 春から夏
「抗がん剤治療の曲がり角」
2012年 晩夏
「在宅ホスピス開始」
2012年 秋
最期の日々をどうすごすか
2012年 神無月
「死の壁」
第二章
抗がん剤 10の「やめどき」
その1
迷った挙句、最初からやらない
その2
抗がん剤開始から二週間後
その3
体重の減少
その4
セカンドラインを勧められたとき
その5
「腫瘍マーカーは下がらないが、
できるところまで抗がん剤をやろう」
と主治医が言ったとき
その6
それでもがんが再発したとき
その7
うつ状態が疑われるとき
その8
一回治療を休んだら楽になったとき
その9
サードラインを勧められたとき
その10
死ぬときまで
おクスリというものは
私たちが自分の意志で
選んで使うものであって
クスリに自分の人生を奪われるような
生き方はやっぱり違うのだと思います。
そうは言っても・・・・
難しいよね!!
だからこそ
自分なりに考え抜く必要があります。
自分の身体と心に尋ねながら・・
今日の記事が
抗がん剤治療にまつわる
お悩みを抱えるあなたに
少しでも役に立つものあれば嬉しいです。
最後まで読んで下さって
ありがとうございました
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