今日はこちらの本
治癒を目指す
がん患者のための瞑想ワーク/天外伺朗著
を紹介したいと思います。
天外伺朗(てんげしろう)さんは
本名は 土井 利忠(どい としただ)さん。
兵庫県出身の技術者・経営者で
「ホロトロピック・ネットワーク」を主宰。
元ソニー取締役
ソニー・インテリジェンス・ダイナミクス
研究所所長兼代表取締役社長など
数々の重要な役職を歴任されています。
この本の内容を一言でまとめると
- 実存的変容が起こることで
がんが自然退縮するケースがある - がんによって実存的変容が起き
生き方や考え方が
ガラリと変わることがある - 実存的変容を起こすための
瞑想ワークの紹介
です。
実存的変容ってなに?
天外さんはこんな風に書いています。
なぜ重篤な病が名経営者を生むのか?
私の見解は「死と直面」して「実存的変容」を
起こすからではないか、というものです。
さて
「実存的変容」とは一体なにか?
一言で言えば
「生き方や考え方がガラリと変わること」
です。
「少し」変わるのではなく
「ガラリ」と変わること。これが重要です。
つまり、先の言葉をいい換えてみると
「死と直面した時、
生き方や考え方がガラリと変われば
病気を克服できることがあるかもしれない」
ということになります。
生き方が「ガラリ」と変わることと
がんの自然退職の関係は頷けるとしても・・・
いきなり
「死」という重いテーマが出てきて
びっくりされた方もいるかもしれません。
でも、これはとても大切なことだと思います。
この理由はあとで書きますね
がんの自然退縮と心の関係
この本には心と身体の関係が
とても易しい文章で書かれていました。
例えば
- プラシーボ効果のこと
- 思い込みによって、たいしたことがない
状況でも死んでしまうケースがあること - エピジェネティクス(後成遺伝子)の話
エピジェネティクスについては
私の記事でも詳しくに書いているので
良かったらご覧くださいね。
がんを抑える遺伝子を
オンにするもの
私たちの身体には
「がんを抑制する遺伝子」
が備わっています。
健康な人の場合
この遺伝子がしっかりと働いて
がんの発症を抑えています。
ところが、がん患者さんの場合は
「がん抑制遺伝子」を持っているにもかかわらず、
そのスイッチがオフになっている人が多いのです。
どうすれば
スイッチをオンにできるのでしょうか?
答えは・・生活習慣なんですよね。
船戸崇史先生の著書
『がんが消えていく生き方』にも
がんに克つ五か条として
生活習慣の大切さについて書かれていました。
- がんに克つ寝技 ねわざ“睡眠”
- がんに克つ食べ技 たべわざ“食事”
- がんに克つ動き技 うごきわざ“運動”
- がんに克つ温技 あたためわざ“加温”
- がんに克つ笑い技 わらいわざ“笑い”
船戸先生も腎臓がんを体験されています。
この本もとてもわかりやすいので
興味のある方は手に取ってみて下さい。
笑いについては
こちらの記事でも紹介しています
実存的変容を阻むもの
とはいえ、「実存的変容」って
そんな簡単なことではありません。
天外さんは、その最大の障壁が
「死の恐怖」だと言います。
私もセラピストとして、
クライアントさんの変容のサポートする中で
このことをヒシヒシと感じています。
『死の恐怖』は身体を緊張させ
意識を収縮させ
好奇心や安心感をなくし
私たちに本来備わった
自然に癒えていく力を抑えてしまう
と感じます。
実存的変容を起こす方法
と瞑想ワーク
天外さんは実存的変容を起こす方法は
大きく分けて3つあると言います。
- 無条件受容
- あけわたし
- 死との直面
この本には
天下さんが主催されていた
『死と再生の瞑想ワーク』
が紹介されていました。
このワークは
3つめの死と直面することで
実存的変容を起こすことを目的とした瞑想です。
ワークの内容を紹介すると
- 遺書を書く
- 死の瞑想
- 死と再生のスートラ瞑想
- ホ・オポノポノ瞑想
- リバーシング(再誕生)ワーク
タイトルを見ると
死だけではなく再生も含んだワークに
なっていて、素敵ですね
私も参加できるなら参加したいなぁ。
この本には
1.遺書を書く
3.死と再生のスートラ瞑想
4.ホ・オポノポノ瞑想
の具体的な方法が紹介されていました。
私は3の「スートラ瞑想」に興味を持ちました。
スートラは「意味のあるお祈りの言葉」です。
この瞑想では
最初に短いマントラを72回唱えた後
次にスートラを108回唱えます。
最初の短いマントラは
軽い瞑想状態に入れるものなら
どんなものでもOK
例:南無阿弥陀仏、南無妙法蓮華経、アーメン
ナンマンナンマンありがとう などなど
スートラは「意味のあるお祈りの言葉」ですが
この瞑想では次のようなフレーズです。
- 私は、すべての人のすべての人生は、
意味があり、役割があり
使命があることを知っています。 - 私は「死」という最高の癒しを受け入れます。
- 私は、人生で出会ったすべての人へ
愛と感謝を伝たて肉体を離れます。 - 私は、現在も、死んでからも
全ての生命(いのち)と繋がった
存在であることを知っています。
なんだか、すごいですよね。
「死」の観念が変化しそうです。
108回を毎日やると1ヵ月後には
心の変化をしっかり感じられるとのこと。
「試しに、やってみよう!」
と思ったのですが・・
108回は無理・・しんどすぎ~
途中で数え忘れるし、1時間以上かかる~。
でも、確かに
瞑想というのはある程度の時間
(1日40分から60分程度)
毎日続けることで効果を感じられるもの
かもしれません。
実際、ジョン・カバットジンが考案し
マインドフルネスを世界的に
広めるきっかけとなったMBSR
(マインドフルネスストレス逓減法)も
1日40分から60分の瞑想を
8週間続けるというものなんですよね。
うむむ~。さて、どうするか?
天外さんが言うには
しんどいと感じる方や
体調の良くないがん患者の方には
36回がおススメと書かれていました。
「決して無理はしないで下さい!」と。
朝と晩の36回の場合は、3か月もすると
心の変化が見えてくるでしょう
と書かれていました。
36回ならいけそう!ですよね
でもそれでも
数え忘れたり・・・
瞑想の途中で眠ったり・・・
3日坊主で投げ出しそうだな~
と思った私は動画音声を作ってみました。
耳で聞くことならできそうですよね。
本来は、自分で唱えるものだと思いますが
まずは続けてみることが先決かなと思います。
こちらに貼ってみますので
試してみたい方は使ってみてください。
死と再生のスートラ瞑想(26:17)
You-tubeで一般公開すると
あまりの怪しいので、限定公開にしています。
You-tubeの画面から
『保存』→『後で見る』に設定しておけば
このページを介さず
いつでも聴くことができますよ
繰り返されるマントラは
意識を簡単に瞑想状態にしてくれて
それだけでも緊張状態が続いている人には
おススメだと思います。
今日は
治癒を目指す
がん患者のための瞑想ワーク/天外伺朗著 と
がんが消えていく生き方/船戸崇史著を
ご紹介をしました。
あなたのお役に立ちますように!
さいごに
私が提供させていただいている
マインドフル・セッションは
「援助付き瞑想」と呼ばれるもので
深い内面を探求するセラピーです。
ご興味がある方は是非
体験セッションを試してみてくださいね。
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