低用量抗がん剤治療という
一治療法に対して、もう少し目を向けて
少しくらい評価してくれてもいい
んじゃない?

三好立著
『がんは引き分けに持ち込め』より抜粋

 

今日はがんの方に
一度はふれてもらいたい本
についてお届けしてみたいと思います。

 

がん難民を減らす方法

私がこの本に出合ったのは
大阪のりんくうタウンにある病院の
待合室でした。

先日、高齢の母の
乳がん皮膚転移の治療に付き添って
神戸から遠路はるばる訪れた病院。

その待合室で紹介されていたんです。

 

さっそく興味が湧いて購入してみました。

内容は低用量抗がん剤治療について

 

そうそう、実は私は
2005年に35歳で乳がんになった時
色んな本をむさぼり読んだのですが・・・

 

東京で
低用量の抗がん剤治療をしている
医師の著書を読み
(今日紹介する本ではありません)

これ!いいなぁ!

と思ったのでした。

 

 

何が良いかというと・・・

がんが悪化して大病院で
治療の選択肢がない
と言われてしまった時でも

身体の負担を抑えながら
治療が続けられること!

 

つまり・・・

=がんと共に 末永く元気で暮らせる

=がん難民にならずにすむ

ということです。

 

 

思い返せば
30代半ばでがんになって
不安でいっぱいだった私にとって

【低用量の抗がん剤治療】の存在は
密かな心の支えになっていました。

 

当時の私は

治療の選択肢がないと
言われた時には
東京まで治療を受けにいこう!

 

と思っていました。

 

2024年現在は
低用量抗がん剤治療を受けれる病院は
東京だけでなくもう少し増えていると
思います。

 

若年性乳がんであった私の
心の支えになってくれたあの本は・・・

残念ながら
家のどこにも見当たらないのですが
(書名も忘れてしまった @@)

 

でも、今回 こちら本に出合って

あー! これこれ!!
この治療 やっぱり
心の支えになるよね!

と思い・・・
みなさまに紹介したくなりました。

 

私と同じように
将来に不安を抱えている方や

治療の選択肢がなく
あとは緩和と言われても
まだまだ元気で困っている方に

80代の私の母はまさにこれ

読んでいただきたい本です。

 

医師もすべてを
知っているわけじゃない

詳しい内容は
実際に本を手に取ってもらうとして・・

 

どうも
この【低用量抗がん剤治療】については
多くのお医者さんが

その効果を知らない・・というか

気づいていないようです。

 

というのも、医療の世界では
抗がん剤の使い方は臨床研究を通して
厳密に決められていているんですよね。

本を引用するとこんな感じです。

 

抗がん剤は
身長と体重から割り出される量を
“一気に飲む”ようなやり方が
全国一律の“標準”となっており
 
これ以外の“飲み方”は“非標準”
“間違った治療法”としてやってもらえません

なので
多くのお医者さんにとって
低用量抗がん剤治療の印象は

『そんな抗がん剤は“水”だね。薬じゃないよ』

『何それ?その変な抗がん剤の使い方は?』

『効くわけないよ
 そんな少ない抗がん剤量で』

『そんな治療、責任持てないよ』

といった、感じだそうです。

 

 

なるほどなぁ・・・

 

 

多くの医師は
決められた量でしか治療したことがなくて

エビデンス(大規模な臨床試験の結果)
がない治療となれば・・

倫理的に
試してみることすらできない

んですよね。

 

 

実際、この本の著者の三好先生も
抗がん剤の副作用に苦しみながら
ボロボロになっていく患者さんを前にして

 

もっと劇的に減らして抗がん剤を使ってみたい
という思いはありましたが
大病院の一医師としては
『やれなかった』
いうのが
正しい言い方かもしれません。

 

と書いておられます。

 

でもね!

肝心の
低用量抗がん剤治療の成績ですが

こちらの本によると(2015年初版)

341例のケースで検証した結果
 
疾患制御率 52.5%
奏効率 10% 

だそうです。

 

水みたいと言われても・・
ちゃんと効いてるやん!
(標準量の1/5~1/20だそうです。)

 

こういう治療法を
普通の病院でもっと使えたらいいのにね。
(心のつぶやき)

 

みんなの安全を守るための臨床試験や
エビデンスのしくみが
かえって医療を縛り付けてしまう
面もあるんだな・・・と思いました。

 

ということで・・

 

こちらの本は
将来に不安を抱えている方の
支えになると思いますし

治療の選択肢がなく
あとは緩和と言われても
まだまだ元気で困っている方には
新しい選択肢の一つとなると思います。

 

ちなみにこの本はすごくわかりやすい。
文章も読みやすくおススメです。

もしご興味が湧いたら手に取って
読んでみてくださいね。

目次紹介

はじめに

「あとは緩和・・・」と
宣告された方に読んでいただきたい

第1章
『がん難民』が増えている

1.「治る人 半分」「治らない人 半分」
  -それが、がんの現実
2.がんの「標準治療」は
  手術、抗がん剤、放射線
3.標準治療には「終わり」がある
4.「緩和ケア」だけでは
  納得がいかない患者さん
5.「がん難民」とは、希望と治療を
  求めてさまよう患者さん
6.がん治療と緩和医療。
  その理想と現実
7.本心では緩和医療を受け入れられない
8.がんの終末期。元気でも急に
  ガクンとなり、そこからが早い
9.「がん」難民」となった
  患者さんの治療プロセス
10.「治療消失期間」こそが、
  「がん難民」を生んでいる
11. 治療消失期間における、
  がん患者さんの動き
12. 「治らないがん」の
  治療の目指すところは?
13. 治療消失期間のあるべき治療とは?

第2章
がんと『引き分ける』選択

14. 低用量抗がん剤治療こそが、
  「引き分け」を目指す治療法
15. 低用量でも、がんの増殖に
   ブレーキはかけられる
16. がんと「引き分ける」ことは
   勝ちに等しい
17. 標準抗がん剤治療と、
   低用量抗がん剤治療の違い
18. なぜ、一般の病院では
   行っていないのか?
19. 低用量抗がん剤治療を
   一般の医師はどう見ているのか?
20. 大病院では、リスク回避の点
   からもやれない治療
21. 低用量であっても、制がん効果
   には革新が持てた
22. 低用量抗がん剤治療では、
   複数の抗がん剤を組み合わせる
23.「がんの多様性」を考えて、
   低用量抗がん剤を使用する
24. 最初は、一般的な抗がん剤の
   「あたり」を見る
25. 低用量抗がん剤の選び方や
   投与法は、漢方に似ている
26. 低用量ではあるが、副作用が
   ないということではない

第3章
『引き分け』に持ち込めた
患者さんたち

27. 低用量抗がん剤治療での
   1回投与量の目安
28. ●引き分け症例1「余命3か月」と
   された肺がんの50代女性
29. 「余命3か月」のはずが、
   すでに1年半経過
30. ●引き分け症例2
   大腸がんが肺に転移した70代女性
31. ●引き分け症例3 胆管がんの
   70代男性。手術せずに通院中
32. ●引き分け症例4 脾臓にできた
   めずらしい血管肉腫の60代男性
33. ●引き分け症例5 白血球数減少で
   治療できなくなった乳がん女性

第4章
『引き分け』を目指したら
がんが縮小した

34. ●がん縮小症例1 「もって半年」の
   膵臓がんが、想定外の縮小
35. ●がん縮小症例2 肝転移もあった、
   若年性トリプルネガティブ乳がん
36. ●がん縮小症例3 50代男性。
   骨盤内肉腫で肺転移
37. ●がん縮小症例4  60代女性。
   子宮体がんで肺転移
38. ●がん縮小症例5 50代女性。
   子宮頸がんの肺転移
39. 80歳以上、ご高齢のがん治療とリスク
40. 低用量なら、90歳でも抗がん剤
   を受けている 
41. ●がん縮小症例6 80代男性。
   直腸がん
42. ●がん縮小症例7 70代男性。
   たばこを吸う人の肺がん
43. ●がん縮小症例8 50代女性。
   卵巣がん直腸浸潤あり
44. ●がん縮小症例9 がんが消えた
   腎盂がんの両肺転移

第5章
がん『引き分け症例』の真実

45. 「都合のよい症例だけでは?」
   という疑問のために
46. 追跡した内訳は
   男性124人、女性217人
47. 疾患制御率は、52.5%
48. 最長通院者は、8年通院する
   肺がん患者さん
49. 副作用は「グレード0~1」がほとんど
50. ムカムカするなど、
   多少の吐き気はあるが・・・
51. 抗がん剤という「毒」を、
   使い続けることに問題はないか?
52. いつまで治療は可能か?
53. 結論。低用量抗がん剤は治療は
  「水」ではない
54. 偶然は何度も起きない
55. 再現性のある、身体にやさしい
  「心の化学療法」

第6章
低用量抗がん剤治療と先進医療

56. 複数の治療法で「引き分ける」選択
57. ●ベストミックス症例1
   肺がん×放射線治療(ガンマナイフ)
58. ●ベストミックス症例2
   胃がん×CART(腹水濾過濃縮再静注法)
59. ●ベストミックス症例3
   食道がん手術後×血管内治療
60. ●ベストミックス症例4
   転移性骨盤内カルチノイド×外科手術
61. ●ベストミックス症例5
   副腎転移×外科手術
62. 肺がん×自家ワクチン療法 その考え方
63. ●ベストミックス症例6
   肺がん×自家ワクチン療法 その実例
64. ●ベストミックス症例7
   がん×分子標的治療薬
65. ●補足1=「温熱療法」との併用
66. ●補足2=「漢方薬」との併用
67. ●補足3=食事療法との併用 その考え方
68. ●補足4=食事療法との併用 その実践
69. ●補足5=高濃度ビタミンC療法との併用
70. ●補足6=健康食品、サプリメントとの
付き合い方

第7章
『引き分ける』ための
地元主治医の見つけ方

71. 地元の主治医に見守ってもらう
   体制づくり
72. 見守り型の医師で、耳を傾けてくれる
   医師を見つける
73. 急変時に、「たらいまわし」の
   扱いを受けないために
74. 地元主治医は必ずしも、
   がん専門医である必要はない
75. 地元主治医への具体的な
  「お願い」の仕方
76. 主治医が代わる時は、
   診療情報提供書をもらう

終章
最後まで生き抜く緩和治療を

77. がん治療はひとつずつ、粛々と
78. 最後まで頑張ることも、
   緩和治療のひとつ
79. 「2人にひとり」が、がんで死ぬ時代へ
80. 「がん難民」の診療は、町医者が主役でいい
81. 思い描く「がん診療のかたち」

おわりに
上薬若水(上薬は水の若し)

少しでも
あなたのお役に立てれば嬉しく思います


神戸森林植物園のゆり

今日もありがとうございました。

 

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