『がんが自然に治る生き方』
パラパラと読んでいました。

読む時期が違うと、異なるページに
引き寄せられるものですね。面白いです。

今日はこちらの本を参考にしながら
書いてみますね

 

 

がんになると【生存期間】という言葉を
耳にすることがあると思います。

5年生存率
OS(overall survival)
PFS(Progression Free Survival)

という言葉も出てきますよね。

 

医学的な統計用語ですが・・
こんな用語を聞くと・・

『私はどうなんだろう?』

と気になってしまう方が多いと思います。

 

 

 

生存期間が長い患者

『がんが自然に治る生き方』に
こんな文章がありました。

治療法を自分で決める患者は
生存期間が長い

この言葉を聞いて、
あなたはどう感じますか?

自分で決めることと、
生存期間に
なんの関係があるの?

 

そう思った方もいるかもしれません。
一方で

そりゃあそうだろう!

 

って感じる方もおられると思います。

 

私は・・・

私自身もがんを体験し
多くのがん体験者さんと
セッションをさせていただいた経験から

治療法を自分で決める患者は
生存期間が長いというのは

【そうだよな~】と感じます。

 

そして、このことは
生存期間だけでなく
人生全般に関わることだと思っています。

 

 


ちなみに・・
ここで言う【自分で決める】というのは
知らない事を自分一人でなんとかする
ということではなくて・・・

 

治療法を自分なりに理解する
自分の心や身体に尋ねて決める
自分自身で治療にコミットする
ということだと思います。

 

劇的に寛解を遂げた人の
性格的な変化

あなたは
タイプC性格って聞いたことありますか?

簡単に言うと・・

================
怒りの感情を感じないし表現しない

失感情症(alexithymia)

周りに合わせ自己犠牲的になる
過剰適応(overadaptation)
================

ということかな。

こちらの記事で紹介したことがあるので
詳しくはこちらを読んでくださいね。

がんと性格の関係:【タイプC性格】の影響を探る

『がんが自然に治る生き方』では
タイプC性格を【無力感を抱く】
表現されています。

確かにタイプCのタイプの方は
腹が立ってもNOと言えないし
自己犠牲的に頑張る方たちですから
【無力感】を感じやすいですよね。

 

ただ、私自身を振り返って・・
【無力感】にすら気づいていない場合も
あるかもしれない・・と感じます。

今までの生き方が当たり前になっていて
もはや、自分がやりすぎなのかどうか
わからないのですよね。

 

あなたはどうでしょうか?

 

 

そして
『がんが自然に治る生き方』には
こんな面白いことが書かれています。

いくつかの研究結果についてです。

 

それは・・

劇的に寛解を遂げた人々の
性格の変化についての研究
ー-----------

彼らは治癒の過程で
自律感をより強くもつようになり、
無力感を克服する傾向にあった。

簡単にいうと
治癒の過程で性格(性質)が変化した
ということです。

 

 

さらに
前向き研究*(Prospective study)でも
こんな結果があるそうです。
(*)前向き研究とは、ある時点から
未来にむけて経過を追いかける研究のこと。
後ろ向き研究より信頼性が高いとされています。

ステージⅣの診断を受けてから
劇的な寛解を遂げた人と
亡くなってしまった人の
性格傾向を比較した 前向き研究
ー-----------

寛解経験者群
→人生のおける出来事を
自分でコントロールして
自律的に人生を生きようとする
傾向が高かった。

亡くなった人の群
→それが低い傾向であった。

こちらで論文の要約が読めます
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10960930/

 

何が大事なのか?

 

さっき紹介した研究で

【自律的に人生を生きる】

という言葉が出てきていますが
いったいどういうことでしょう?

 

論文の要約を見ると
5つの要素が書かれていました。

  • Ability to act and change
    行動し変化する能力
  • Willingness to initiate change
    変化を始めようとする意欲
  • Application to self-help work
    自助活動への参加
    (この研究では8か月~1年の間
    毎週グループセラピーが行われました)
  • Relationships with others
    他者との関係性があること
  • Quality of experience
    経験の質

 

 

『がんが自然に治る生き方』には
さらにこんな研究結果も紹介されていました。

劇的に寛解した患者群と
統計的にみて
命に別状のない状態から
寛解した患者群 の比較
ー-----------

劇的寛解グループの性格は・・
意外なことに

最初の診断時
→命に別状のなかったグループより
【受け身】の傾向があった。

がんが寛解した時点
【受け身ではない】性格になっていた

 

論文の要約はこちらから読めます。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15312263/

こちらは全文を無料でダウンロードできます。
興味のある方はページを開いて
赤字のFree articlの下のFull text links
クリックしてみてくださいね。

 

 

苦手な英語を私なりに確認してみると・・

 

【受け身】というのは原文では
Serious limitationと表現されて
いました。単純に和訳すると
【深刻な制限】という意味です。

何が制限されているのでしょうか?

 

3つの要素が書かれていました。

  • Authenticity(本当であること)
    人生で何が重要であるか明確に理解すること
  • Autonomy(自律性)
    価値があると感じる事で
    人生を形作ることが自由だとわかっていること
  • Acceptance(受容性)
    自尊心を高めたり
    他者に寛容で感情的に親密であること
    平和で楽しい心が動く体験
    そんな心の変化を感じること

 

いかがでしょうか?

 

ここから受け取ることは

*変化していくことの大切さ

*心を動かすことの大切さ

*自分を大切にすること

*自尊心の大切さ

*他者との親密さ

です。

 

そして、それって実は

人生を喜び
楽しみましょう!

 

ありのままの
(本来の)
あなたでいましょう!

ってことですよね。

 

もしそうやって、満たされながら
生存期間長く元気に生きられるなら
とても良いことだと思います。

今日の記事が少しでも
あなたの心に響くものであれば
嬉しいです。

 

今日も最後まで読んで下さって
ありがとうございました

 

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