がんも心身症の一種?
以前の記事で
1冊の本との出会いについて
書いたことがあります。
私ががんになった時
右乳がんと左乳がんの違いが書かれた
内容に驚いて、心の影響に興味持ったんです。
その本の著者である
土橋重隆先生(医学博士)の別の著書に
【心がつくるがん】とか
【心身症的要素が多いがん】
という言葉が出てくるんですよね。
今日紹介するのはこちらの本
でね、
【心身症】ってなんなの?
ってことですが・・・
きちんとした定義としては
身体疾患の中で、その発症や経過に
心理社会的な因子が密接に関与し、
器質的ないし機能的障害が認められる
病態をいう。
ただし、神経症やうつ病など、
他の精神障害に伴う身体症状は除外する。
「心身医学の新しい診療指針」
(日本心身医学会教育研修委員会編、1991年による)
だそうです。
言葉が難しい~ですが・・
要するに
*心の状態を反映している病気
*神経症とか精神病とは違う
*内科的な病名がつけられている
という感じかな。
実際にどんな病気があるかというと・・
(ほとんどの高血圧がこれだそうです)
狭心症、不製脈
気管支ぜんそく
消化性潰瘍、過敏性腸症候群
潰瘍性大腸炎
肥満症、糖尿病
アトピー性皮膚炎
片頭痛
慢性関節リウマチ etc. etc.
これ以外にも色々あるんですが、
これらのリストに
がんは入っていません。
でも・・・
土橋先生はこう言うんです
扱われていませんが、
がんを一種の生活習慣病と考えれば
がんも立派な心身症の一つ
ということができると私は思います。
そうだよなぁ・・・
心の影響は確かにある。
そんな風に私も思うんですよね。
で、この記事を書くために
【心身症】について
ちょっと調べてみたんです。
そしたら、
こんなことが書いてありました。
心身症の人って
こんな傾向があるんだって!
1)失感情症(alexithymia)
自分の内的な感情への気づきと
その言語的表現が制約された状態
かんたんに言いかえると・・
感情がわからなかったり
感情を表現することが難しい感じ
これ・・・
過去の私はそうでしたし
実は、クライアントさんと関わっていても
よく遭遇する症状なんです。
2)失体感症(alexisomia)
体内からのサイン
(空腹感・疲労感などの身体感覚)
への気づきが鈍い
これも、
『あーわかる。』
って思ってしまった。
私はがんになる前は
ワーカホリックだったんですが
当時は、仕事中は気が張っていて
疲れてることにあんまり
気づいてなかったんですよね。
だけど、
土日は昼まで眠っていて起きれない
いま振り返ると、
/
疲れてるじゃない。
働き方を考えようよ~!
\
って、自分にツッコミ入れたくなります。
あなたはどうでしょうか?
身体からのサインに
きちんと気づいてあげられてますか?
3)過剰適応(overadaptation)
真面目人間
仕事中毒
模範的
頑張り屋
人から頼まれると嫌といえない
他人によく気を遣う
自己犠牲的
良い子
うわーー
こんなことまで書かれているのね。
私はドンピシャでした。
こんなことしてたら、疲れちゃうよね。
ここに書いたことは
こちらの文献から抜粋して紹介しました。
原本にあたってみたい方はこちらをどうぞ
心身医学の新しい診療指針(2019)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/31/7/31_KJ00002381717/_article/-char/ja/
ストレスが
がんを引き起こす仕組み
でね、
どうして身体に症状が出るのか?
なのですが・・
土橋先生は
こころを2つのレベルに分けて
説明しています。
1つは
【知的に考えるこころ】
もう1つは
【本能的に感じるこころ】です。
ここで、脳の模式図に登場してもらいます。
図はこちらからお借りしました。
脳神経外科のプロが語るリラックスの神髄 | 健康生活 (healthy-life-jp.com)
【知的に考えるこころ】は
一番外側の大脳新皮質が担当しています。
ここは、知的に
物事を判断しているところ。
【感じる】よりも【考える】。
感情ではなく、思考の座です。
で、もうひとつの
【本能的に感じるこころ】は
真ん中の大脳辺縁系が担当しています。
ここは、爬虫類脳ともいわれていて
喜怒哀楽、恐怖、不安に関連しています。
生きるために、危険を回避する役割も
担っています。
【心身症】の状態の時ってね
この2つのこころ
【知的に考えるこころ】と
【本能的に感じるこころ】が
相反していて、葛藤がある状態。
これが身体に症状を引き起こす原因になる。
そうそう、確かに・・・
たしカニ
たし カニ
だじゃれ・・・失礼しました
でも、このカニかわいいなぁ
しかもですよ!
2つのこころが相反していることに
気づいていなかったり
(失感情症、失体感症)
思考が強すぎて
感じるこころを
抑えてしまっていたり
(過剰適応)
するんだよね・・・
静かなんだけどね・・・
そうするとね
【本能的に感じるこころ】=大脳辺縁系
から視床下部にストレス刺激が
ビビビーーって伝わっていく。
(視床下部の場所は上の脳の図をみてね)
視床下部って
自律神経や内分泌機能を
調節しているところです。
視床下部は
循環器系、呼吸器系、消化器系
ホルモン、性機能などを司っていて
ストレス刺激の影響は
身体に色んな症状を引き起こします。
やがてそれは、臓器の異常(=病気)
に発展するんだそうです。
なるほど・・わかりやすいですよね。
気づきと癒しをもたらす
マインドフルネス
で・・・
【知的に考えるこころ】って
私たちには結構馴染み深いですよね?
大人として社会生活を送るのに
役に立つモードかもしれません。
では、
【本能的に感じるこころ】
って、どうでしょう?
あなたは
【本能的に感じるこころ】に
繋がっている感覚ありますか?
失感情症とか・・
失体感症とか・・
過剰適応とか・・
難しい言葉で書いてきたのですが・・
これって、簡単な言葉にしたら
↓
↓
↓
あなたは
ありのままの感情や感覚を
感じていますか?
心からの願いに、
ちゃんと
気づいてますか?
自分を大切にしてますか?
ってこと。
【本能的に感じるこころ】は
【考える】よりも【感じる】
世界にあります。
言葉じゃなく。
身体で味わう世界に・・・です。
それは・・・
最初はつかまえどころがなく
言葉で説明できないかもしれません。
言葉にできなくても大丈夫です。
感じてみるのって大事です。
言葉になる前の、
とっても繊細な感覚たち・・
色や形や温度や
感覚 や 衝動
一見脈絡のない記憶のつながり・・
これらに丁寧に優しく
気づいていくことは
あなたを癒すことでしょう。
マインドフルネス
が助けになります。
ゆーーーっくりと
リラックスして
柔らかい眼差しで
自分の内面をただ見つめていく・・
もしよかったら、
一度マインドフルネスの癒しを
体験してみてくださいね。
私で良かったら、
喜んでお手伝いさせていただきます
お気に入りの木のひとつ
神戸森林植物園にて(昨年の秋の写真です)
最後まで読んでくださって
ありがとうございます
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