今日もまた 本を読んだ感想を
書いてみたいいと思います。
2016年の本です。
クライアントさんから教えてもらいました。
一言で感想をいうと・・・
/
おおーー!
すごいじゃん!!
\
ステージ4になり
延命しかありませんと
言われてしまった患者さんを
あの手この手で治療し
☆完治にまで持ち込んだ例や
☆完治はしなくても長期的に元気な例
があげられています。
岡田直美という医師と
患者・善本考香さんの対談本なのですが
善本さん主催の患者会のケースが
集められていて女性の症例が多いです。
子宮頸がんのケース 5例
乳がんのケース 1例
直腸がんのケース 1例
なので
子宮頸がんの方にお勧めの本かな。
医療だって間違うこともある
私が印象に残ったのは
海軍カレーの話でした。
脚気って
今ではビタミンB1不足が原因
というのは常識ですが・・・
昔は、細菌が原因だと
考えられていたのですね。驚き
海軍カレーを食べて
脚気が治ることに気づいた医師がいて・・・
それを主張しても
なかなか信じてもらえなかったことが
書かれていました。
そうかぁ・・・そうなのね。
そういえば昔の梅毒の治療は
水銀のお風呂につかることでしたよね。
それじゃあ、水銀中毒になるよね!
医療だって間違うことがある。
そして、どんどん進歩していく。
だから・・・
治りません。
延命しかありません。
と言われても まだ道はあるのだよ!
と言われた感じがしました。
標準治療の壁
この本でもう1つ印象深かったのは
標準治療に関する内容でした。
ちょっと抜粋してみますね。
わかりませんが
標準治療は、もともと
いいかげんな診療、治療をしている
医師を底上げするためのものでした。
日本の医師は比較的粒がそろって
いるのですが、医療の均てん化
(全国どこでも同じ水準の治療ができること)
のために標準治療という考え方が
欧米から導入されました。
日本の医療の水準は
かなり高いレベルでとどまっている
とも言えます。
(中略)
ステージが低い状態で発見された
がんならば、標準治療が示す
治療を行うことで一定の成果を
あげることができます。
(中略)
標準治療で成果が出る病期ならば
標準治療を強く勧めます。
(中略)
しかし、そんなしっかりと作られている
標準治療も、がんが再発・転移すると
一転して牙をむきます。
このあたり
私は深くうなずきながら読みました。
この本の著者である岡田直美先生は
セカンドオピニオン専門のお医者さん
だそうです。
あちこちの腕の良い先生に紹介する形で
治療を進めるそうなのですが
その背景にある考え方は
【オリゴメタ理論】
という考え方だそうです。
なにかというと
1つ転移があれば全身転移しているという
考え方(標準治療のベースになっている)
ではなくて
転移が複数あったとしても
局所にとどまっている可能性が
あるかもしれない。それを考慮して
治療するという考え方です。
本には動注塞栓や、重粒子線治療で
完治した例が紹介されていました。
それとね・・・
もう1つ印象的なフレーズが・・・
もう治りません
打つ手がありません
という医師に対して
主治医に巣くう
標準治療の悪魔を追い払う
という表現が印象的でした。
昨日、読み終えたのですが
乳がんを経験した者として
また
高齢のステージ4乳がんの母
を持つ娘として
私の中で起こった素直な感想は・・
すごいな!! という希望
そして
これは・・・・
患者にも相当な覚悟がいるな・・・
ということ。
誰にでも可能な治療ではないでしょう。
岡田直美先生はブラックジャックに
憧れていたそうです。
私も、ブラックジャックは
子供の頃大好きだった漫画です。
顔面ツギハギだらけで・・・
ものすごく腕が良いのよね。
それと・・・たしか・・・
法外な治療費を請求する
無免許医師だったのよね・・・
あれは子供心に複雑だったな(苦笑)
ブラックジャックは
法外な金額を要求することで
患者がどれだけ本気なのか
確認していたのかもしれませんね。
読んだあと
ちょっと調べてみましたが
このセカンドオピニオンを受けるには
ブラックジャックほどじゃないですが
それなりに費用もかかる感じです。
自分のがんとどう向き合うか?
人生をどう生きるか?
人それぞれの考えがあります。
私にとっては
こんなお医者さんもいるんだ!
と知れたことで、世界が広がる
感じがありました。
あなたにとってはどうでしょうか?
目次紹介
第一章
ブラックジャックはどこにいるのか?
*患者善本と医師岡田からのご挨拶
「治らないがんが治ったのにはカラクリがある」
*全身転移説に立つ日本の医療
「転移が1か所でもあったら全身に転移しているのか」
*失意と恐怖
「最初にかかったのは残念なお医者さん」
*がんの誕生
「60年前の1個のがん細胞が今も増殖を続けている」
*ようやく初めての手術
「4センチの病巣を摘出」
*再発・浸潤・転移とは?
「どうやってがんは再発するのか」
*再々発、転移
「泣きながらセカンドオピニオンに行きたいと、主治医に訴えた」
*がんという病気の謎
「人はがんでは死なない」
*善本、岡田と出会い、急進
「助けるから。助けて娘さんのもとに帰してあげるから」
*がんとお金の話
「保険診療から重粒子線治療までのお値段」
*抗がん剤の使い方もいろいろある
「直接、病巣に注入うする動注塞栓療法」
*海軍カレーとがん治療
「病気を診て、病人を診ないのは昔・鴎外、今〇〇」
*がんと闘う“武器”はたくさんある
「もぐらは叩けば叩いた分いなくなる」
*善本、生存率0%から、残存病変0へ
「日本発の世界に誇る医療技術」
*「君、助かるよ」の予言は的中
「あきらめずに闘うがん治療はどうすれば受けられるのか」
*いきなり生存率0%を突きつけられたら
「ブラックジャックのワンピース」
第二章
再発がん患者に立ちふさがる高い壁
*標準治療ががん患者を見放すとき
「再発したら絶対に治らない。延命治療しかない」(主治医)
*標準治療とは何か?
「患者には良し悪しがわからない医療という亜サービス業」
*標準治療のメリット、デメリット
「それでも治らないときどうするか?」
*オリゴメタ理論による再発・転移がんの治療
「私が治らないがんを治す“カラクリ”もうおわかりですかね」
*医師がセカンドオピニオンは時間の無駄だと思う理由
「セカンドを希望するなら次の抗がん剤の予約はキャンセルする」(主治医)
*心を殺す医者
「地元に帰ったら?こっち(東京)で死なれても困るし」(主治医)
*「医者と病気」の関係から「医者と患者」の関係へ
「Mさんはピンチをチャンスに変えた」
*全身転移か、少数転移か
「根治は望めない。薬の効き目がなくなったら余命1年」(主治医)
*抗がん剤は効かなくなる?
「オリゴメタに抑え込んだら局所治療へ」
*がんが大きくなっていくのを待っているだけの経過観察
「もうしばらく様子をみましょう」(主治医)
*セカンドオピニオンで失敗しないための心得
「有名な医者だから正しいと思うのは大間違い」
*再発・転移したら、セカンドオピニオン先はどこがいいか
「大病院、がん専門病院なら、と行ってみたけれど」
*全身転移説とオリゴメタ説では
抗がん剤の使い方がこんなに違う
「抗がん剤を変えましょう」(主治医)
*「抗がん剤は効かない」と書いた本について
「じつは私、その本の主張に、一部賛同なんです」
*「延命治療の全身抗がん剤」にNO!の選択はありですが・・・・
「治すために抗がん剤を使うというもう1つの選択肢」
*そもそも抗がん剤ががんにどう作用するのか
「二重らせんと『ウォーリーをさがせ!』についてお話します」
*抗がん剤は効かないのか
「効かないのはなく、治すために使っていないのです」
*民間療法との正しいお付き合いとは
「丸山ワクチン、アガリクス、ゲルソン療法」
*医療の地域格差
「希望の光が見えました」(主治医)
第三章 闘うがん治療
*いたたまれない感情の解消法
「がんになった人じゃないとわからない気持ち」
*医師の「武器」と患者の「盾」
「がんと闘うということは常識と闘うこと」
*主治医を味方につける方法
「がんを治すことができるのはお医者さんだけだから」
*がんと闘う盾・冷静な判断力
「足を使うこと。そして、それ以上に目と口と耳をつかうこと」
*がんと闘う盾・コミュニケーション能力
「笑顔。楽しそうに笑うこと。つらいときも笑うこと」
*お医者さんに取りついている悪魔
「標準治療で助からないわが子を医師は見捨てるでしょうか」
*岡田が実勢した医師400人アンケート
「勉強熱心な医師にとって標準治療はけっして最善の治療ではない」
*治るチャンスを見落とさない
「私たちが再発・転移がんでも治せる理由」
*初発がんの人が再発・転移しないための心得
「腫瘍マーカー、近くの開業医さん、主治医、セカンドオピニオンについて」
いかがだったでしょうか?
最近、色んな先生方の本を読んで
とても勉強になっています。
あの先生はこう言うけど
この先生はこんなこと言っている。
先生によって主張が違うなぁ・・・
そんなこともいっぱい。
何が正しいのかは
結果がで出るまでわかりませんね。
でも・・・
色んな考えに触れながら
自分にとっての真実を見つけ続ける
作業って大事じゃないかな?と
私は感じています。
最後まで読んで下さって
ありがとうございました
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